歌舞伎界を代表する方と言っても過言ではない、市川海老蔵さん。
海老蔵さんは2022年3月4日に、ツイッターやインスタグラムを更新し、誹謗中傷に対して法的処置を講じる意向を示しました。インスタグラムでは動画を投稿し、静かなる怒りもあらわにしていました。
海老蔵さんに対する誹謗中傷の内容や、誹謗中傷の画像、いつごろから受けていたのかをまとめました。
1. 海老蔵への誹謗中傷の内容
具体的にこういうことを言われているということは、海老蔵さんのブログ・ツイッター・インスタグラムでは公表はしていませんでした。
以前海老蔵さんの元に、「いつまで亡くなった奥さんを使って小遣い稼ぎをするのか」という内容のコメントがあったそうです。YouTubeで海老蔵さんがこれに対して、「許せない」と語っていたことがあったそうです。
こういう心無い言葉にいい加減嫌気がさして、今回の行動に出たのだと思います。
海老蔵さんは、ここ数年あまりにも酷い誹謗中傷に対して、メモやスクリーンショットを取って準備していました。その人数は、約30人ほどいるそうです。今度の態度が変わらいない限り、本当に民事訴訟を起こすようです。
実際、ツイッター上で海老蔵さんへの誹謗中傷を見つけたので、貼っていきます。
正直、海老蔵さんと会ったこともないのによくこんなこと書けるなと思ってしまいますね。例えば、海老蔵さんの歌舞伎の演技に対して、こうした方がいい・ああした方がいいとか、声が聞こえずらかったとか書くのは、批評なのでいいと思いますが、亡くなった奥さんの事や子供の事を書いたりすることは、完全に違うと思いますね。
こういう誹謗中傷で心が病んでしまう方がいるので、法的処置を受けるのは当たり前なことだと思います!!
2. 海老蔵への誹謗中傷はいつから始まっていたのか
海老蔵さんは、こう話しています。
15年も我慢してきました。
多くのファンの方の素直な気持ちを大切にしたい!
そして私の精神の安定のために、環境を整えるとご理解ください。
15年ということは、海老蔵さんは現在44歳なので、29歳から誹謗中傷を受けていたことになります。
ですが、海老蔵さんのYouTubeで実際の誹謗中傷は、高校生の時の16歳頃から始まったそうです。高校生の若いころは、彼女が出来ただけでも批判があり、何もしなくても批判されていたようです。
大人になってからは、3~4年前が一番ひどかったと語っていました。
海老蔵さんの場合は、高校生の頃から受けていたので、免疫が少しずつ蓄えられどうにかやり過ごせたと言っていました。
当時から注目されていたので標的になったのでしょうね。
3. 海老蔵の誹謗中傷への法的処置の内容
海老蔵さんは今回の件は、民事で対応すると公言していました。刑事的な責任と民事的な責任がある中での判断でした。
誹謗中傷に対する民事責任を見てみましょう。
誹謗中傷をはたらくと、民法第709条を根拠として相手が受けた損害を賠償する責任を負います。
これを「不法行為責任」といい、故意にしても過失の場合でも行為者は刑事責任とは別に民事責任を果たさなくてはなりません。
3.1 損害賠償
誹謗中傷を受けた相手の精神的苦痛に対する慰謝料や、風評被害による売上げの減少など実際に生じた損害について賠償する責任を負います。
損害賠償は金銭によってなされるのが原則です。
海老蔵さんの場合、誹謗中傷が原因で舞台やテレビに出れなくなったことがあると、その分の損害賠償が発生しますね。金額がとてつもないことになりそうですが。
3.2 名誉回復措置
不法行為については金銭によって賠償するのが原則ですが、名誉毀損については例外的に「名誉を回復するのに適当な処分」を求めることが可能です。
名誉を回復するのに適当な処分とは、謝罪広告の掲載などが考えられます。
ただ、一般人が謝罪広告を掲載したところで、大して海老蔵さんの名誉が回復するわけではないので、恐らくは「損害賠償」での金銭での解決になると思います。
4. まとめ
海老蔵さんへの誹謗中傷ですが、ツイッターの画像も貼った通りに、あそこまで心無いことを書ける人がいるのかと思いました。
民事で訴えられた場合、故意でも過失でも罰を受けるので、言い訳が通用しません。
実際、誹謗中傷で裁判になり、損害賠償請求が認められた例が、令和元年に起こっています。
世の中的にも、誹謗中傷によって耐えられなくなり、命を落としてしまう方が多くいます。この海老蔵さんの取り組みが一つのきっかけとなり、誹謗中傷がなくなることを願っています!
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